黒と白のあいだの

多様性社会で生きる彼是をつらつらと書き連ねる。

史実から紐解いてく現代

今年も本日を含めて、残すところ119日。9月も4日となりけり。

語呂合わせの意味合いにて、本日9月4日は櫛(くし)("串"でもよいけど)の日でもあります。

日本では古来より、9だとか4だとかは縁起がよろしくないとして忌み嫌われることも多い数字ですね。

(一例として、年季の入ったマンションやアパートだと各フロアにて"4号室"のみ存在しないこともあります)

そんな数字2つの語呂合わせで成立する"櫛"ですが、これは縁起担ぎやら気分転換やらに影響する"髪"を梳かす為の道具であること。

何某かの必然性のようなものがあるんだろうな、などと古来へ思いを馳せたくなる、、、気がしなくもないです。

 

閑話休題

櫛の文化や呪力についての記事を以下に引用しますので、ご興味のあるかたはお目通し頂けますと幸甚です。

櫛 - Wikipedia

櫛の文化[編集]
日本語の櫛(クシ)[編集]
日本語では櫛は「霊妙なこと、不思議なこと」という意味の「奇(くすし)」や「聖(くしび)」との音の共通性から呪力を持つものとして扱われた[3]。他方では女性が髪を梳くことから女性格の象徴的な物品としても扱われた[3]。

語の読みからは「苦死」に通じるため、道に落ちている櫛を拾うことは「苦と死を拾う」ことにつながり、縁起が悪いことと忌み嫌われる。どうしても拾わなくてはならない時は、足で踏んでから拾う。贈り物にするときは、忌み言葉として「かんざし」と呼ぶ。そのほか「94」を「くし」と読む語呂合わせから、櫛を大切に扱い、人々の美容への認識を高めてもらおうと、日本の全国美容週間実行委員会が9月4日を「くしの日」と定めた。

櫛の呪力[編集]
日本では古来、櫛は別れを招く呪力を持っているとされ、現代の日本人でも櫛を贈答品にしたり、気軽に貸し借りしたりするのを嫌がる人は少なくない。一方で、魂の宿る頭に飾るものであることから、自らの分身として旅立つ人に手渡しもした。

古事記』には、伊邪那岐命が、妻の伊邪那美命が差し向けた追っ手(黄泉醜女)から逃れるために、櫛の歯を後ろに投げ捨てたところ筍に変わり、黄泉醜女がそれを食べている間に逃げることができたという記述がある[3]。同じく『古事記』で大蛇を退治しに出向く須佐之男命は櫛名田比売を櫛に変えて自分の髪に挿した。
天皇斎宮として都を旅立つ皇族の少女を見送る儀式で、「別れの櫛」を手ずから髪に挿し、別れの言葉をかけた。彼女たちは身内か天皇に不幸があるまで都に帰ることはできず、巫女であるため任務を解かれるまで恋愛もできない。櫛を挿す儀式には俗縁を断つという意味があるとされる[3]。逆に成人式に当たる「髪上げの儀」では、大人社会への仲間入りの象徴として櫛が少女の髪に挿される。この儀式の直後に婚礼を済ませることもあった。
ドイツ童話の中には『白雪姫』のように、櫛が女性の生命活動を一時的に停止できる(気絶させたり、金縛りにしたりする)黒魔法の道具として登場することもある。
古代中国の一部の呪術者の中には、『捜神記』の于吉のように体を洗わず、髪に櫛を入れないことで雨乞いをする者もいた。

 

蛇足ですが、その日一日がなんの記念日として公式非公式問わずに設定されているのか、そこから派生してそのルーツや関連する文化を遡って調べていくことも趣のあることかな、と思います。

学習を兼ねた暇つぶしの手段として、参考までに。