黒と白のあいだの

多様性社会で生きる彼是をつらつらと書き連ねる。

デジタル時代だからこそ、本を読みたくなる。

電子書籍も数多出版されている中で、表題の通りの天邪鬼なことを思ってしまう。

スマホやPCなどを長時間見ているとディスプレイの光が眼にこたえるし、ただ何よりも紙で作製された本、とりわけ小説などの文庫本が好きだ。

気に入った洒脱なデザインのブックカバーを装着しておいて、外出先でも時間のあるときに活字を追い、物語に耽る。

ほんの数分程度、束の間ではあっても現実から作品の世界の中に入り込む時間の言い表せぬ感覚が心地よき。

 

ふと街に出かけると、大半の人々が(取り憑かれたかの如く)スマホ画面に視線を集中させている。

自分も地図やテイクアウト予約等の用途でも外で活用するので人のこと言えないけれど、でも、異様さを感じる時がある。

道では後ろがつかえているのに、一切お構いなしに歩きスマホで道を塞ぐ、とか、チャリ漕ぎながらスマホ操作とイヤホン装着、とか、大丈夫と思うだろか?いや、否。

そこまでして緊急性を伴う操作だとか、そんなんでもなければデジタル断食の時間を少し増やすほうが安心だと感じた。

 

時代に乗り切れていないガラパゴス人間だろか、部分的には自覚があるので否定はできん。

けど、交通等のマナーに於いて周囲への配慮ができなかったり無視したりするよりはなんぼもマシだと信じてやまない。

から、取り敢えず意識的に端末に触らぬように放って置くことで、読書時間もより捻出できるしね。

 

オーディオだと再生速度を調節できたり本を広げられない狭さでも学習に充てたりできるし、結局は人の好みでしかないから勝手なこと言われんけど、印刷された活字ならではの視覚的な安心感や親しみやすさがやはり至高と思う。

 

日常生活で思うことを殆どを主観で彼是書き連ねているけれど、デジタル時代の恩恵は必要な分量をこれからも有難く享受しつつ、人としての営みの中での心配りやアナログ的な愉しみはこれからも持ち続けていきたい。と、暫くは思い続けるに違いない。