黒と白のあいだの

多様性社会で生きる彼是をつらつらと書き連ねる。

夜が明けたら本当に奇麗だろうから。

"夜明け前は一番暗い"、という格言が好き。

頗る気が滅入っているときでも、一縷の望みを示してくれる言葉だと思えるから。

"明けない夜はない"、とか、"止まない雨はない"、ってのはわかっているけど、無責任な慰めに聞こえてしまう時がある。

そんな捻くれ者にとっても、なぜだか絶妙に全て引っ括めて在るがままをしれっと肯定してくれているように思えるから。

 

なぜか取るに足らないことですらスムーズに運ばず、碌でもないように感じる日は殆どの人が経験はあるのだろう。

なにがアカンのかも分からず、常闇の中であるかのような上手くいかん日。

そんな日こそ自分に無理することだけは一切禁止して、徹底的に自分を甘やかすようにしてあげるのがよいと思う。

ハードルを徹底的に下げ、ご飯やおやつ食べてエラいだとか、お風呂入ったり歯磨きしたりしてエラい、とか。

日常の些事でさえ、ツラい時でもいつも通り行っていればエラいよ?

 

周知の事実かと想うけど、比較対象は他人でなくあくまで過去の自分でしかないから。

昨日の自分と比較して、今日の自分は0.75でも0.33でもいいから加算されていれば大丈夫。

掛け算方式だと1未満は退化に思えるけど、日々足し算方式で生きていればそんな日があってよい。

但し、できなかったことに対してマイナスを引き摺ることは止めとこう。

 

関係ないけれど、中学校の先輩が数学のテストで0点を取ったときの先生の言葉が以下:

「いいか、△△(先輩の名)。1点でも取れば無限大だからな!?」

冗談交じりで鼓舞する口調だったけれど、強ち間違いじゃない。というか、真理に程近いんだろな、恐らく。

0と1の間の実数は無限だという説や、無限ではないという説。

人により解釈が異なってくるのやも知れんけど、テストの点数に於いては無(0点)から有(1点〜)へ大いなる変貌を遂げるわけだから。

 

兎にも角にも、今が呑底だと思えるときでも生きる上で必要な些事にのみ注力して自愛すること。

その"夜明け前"の時間さえやり過ごせば、遠からず奇麗な景色が見えるだろうから。